アラブ首長国連邦 パピオトラベル

「旅先で困った時は素直に困ってると言おう@アブダビ」

こんにちは☆
パピオトラベルです。
このパピオトラベルでは海外旅行初心者〜中級者向けの情報を発信しています。

今回はUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビでピンチに陥った時に助けて貰ったお話です。
海外にいる時って日本では失敗しないような事でも失敗しがち…。
この時は、ま・さ・に・大失敗!(汗)

私達はパリ発、エティハド航空の深夜便でアブダビに向かいました。

世界最大級の旅客機エアバスA380に乗り込み、エコノミーでも快適な機内で過ごし、早朝にアブダビ空港に到着。

この日はちょうど現地ツアーで、砂漠を4WD車でアクロバティックなドライブをする「デザートサファリ」を申し込んでいました。←さすがにあの砂漠を自分で運転するスキルと勇気とツールはない(笑)

しかも!嬉しい事に早朝着のお客さんに合わせて空港まで迎えに来てくれて、砂漠へ向かうと言う便利なもの。

私達がアブダビ空港に到着するのが朝7時、デザートサファリのドライバーとの待ち合わせは空港から徒歩10分のホテルのロビーに8時半。
時間的には割と余裕。

GWのパリは肌寒かったので、暑いアブダビ用のカッコにでも着替えようと余裕かましてゆっくり着替え、お茶なんて飲みながら空港のフリーWi-Fiで検索(この時まだUAEのSIMを買っていない状況)なんかしちゃって…。

デザートサファリの車はかなり揺れるし、車を重くしたらダメなので、スーツケースは空港に預ける事になっている。
「さぁ〜て…そろそろ荷物を預けに行こうか」と、空港の荷物預かり所に向かう。

そして行った先に見たものは……。

……長蛇の行列……。
この朝早い時間に〜???

しかも…いわゆるワンオペでスタッフが一人しかおらず、やたらとチンタラしていて急いでる様子も全くない…。
「これ…もしかしたら間に合わないかもな…」と不安が過る。

どのくらいのペースで進むのか、様子を見ないとよくわからないので、列に並んで待ってみるもナカナカ進まない…。
「ムム…。」

とりあえず待ち合わせ時間まで後30分くらい。
何を最優先にするかの判断次第では命取りになる。

先ずバウチャーに書いてある電話番号に電話をして、ドライバーに少し待ってくれないか?とお願いしたいのだが、今現在電話ができる状況にない…。
もしくは時間までに待ち合わせ場所に行って少し待って欲しいとお願いする…。
どちらにするか…。

とりあえず奥さんを列に並ばせて荷物を預けて貰ってる間に私パピオが問題解決に動く。
ちなみに外は朝から灼熱地獄(笑)

☆まず今現地ツアーオフィスに電話する為に、現地SIMカードを買いに行って手続きをしていたら間に合わない…。

☆公衆電話…何故か見つからない。←慌てていたからか?(苦笑)

☆空港のフリーWi-Fiは繫がるので、Uberを探して僕がコンタクトをとり、荷物預けてからギリギリ間に合うなら待ち合わせ場所のホテルまでダッシュして貰う…。

☆その待ち合わせ場所へ、約束の時間までにとりあえず自力でダッシュ、奥さんが来るのを待つ。←とは言え、奥さんはUberの使い方を知らないし、あの暑さで知らない土地を一人で歩かせるのは厳しい…。

今一番現実的なのは…「とりあえずUberを捕まえる」だな…。空港への道の混み具合を知らないパピオはここで判断を間違えてしまった…(汗)

早速いつも使ってるUberを起動。
Uberが見つかりこちらへ向かうと…。

10分で到着予定とあり、車種とナンバーを確認。
待てども待てども来ない…。(結局「空港の道が混んでて行けそうにない!」と言われ後ほどキャンセル…)

空港内からでは車種とナンバーも確認できず…灼熱の外に出て待つも全然来ないし、外に出た瞬間、空港Wi-Fiが切れてしまう。
同じ車種を遠くに見つけ、「あれか?」とダッシュするもナンバーが違う。←この時既に汗だく(苦笑)

「ムムム…。」
タクシーがちらほらいるからそれに乗った方が早いか?
しかし並んでる奥さんも気になる…。

そんなこんなしていたらアッ!と言う間に約束時間の10分前…。
待ち合わせ場所まで徒歩10分なのに…。

奥さんの所へ行ったらやっと手続き中。
手続きが終わってからでは遅刻だ。

「これはもう詰んだな…」と諦めかけたのだけど、「いや…ここで諦めちゃダメでしょ!」と私パピオの闘志に火が付いた。

ちょうど手続きが終わった奥さんと合流したところで「タイムアウト〜〜〜!!!」

二人「………」
奥「まさかあんなに時間かかるとは思わなかったね〜。仕方ないよ。もったいないけど…。」
パ「チョットここで待っててくれる?」
奥「うん。でもどうするの?」
パ「いいからここで待ってて」

私はとりあえず空港のインフォメーションをダッシュで探し、そこのお姉さんに中2英語で「すみません。そこの電話を借りる事はできませんか?」と聞く。
何回か聞き直されて

姉「この電話はお貸しできません」
パ「そこをなんとか…ここに電話がしたいのですが公衆電話が見当たらなくて…。デザートサファリに遅れてしまい、このデザートサファリのオフィスに電話したいんです。」
姉「この電話はお貸しできません」
パ「では公衆電話はどこにありますか?ウンヌンカンヌン」

すると…。
近くにいた白人の上司みたいな人が近寄ってきて…。

上「どうしましたか?なにか問題でも?」
パ「すみません。デザートサファリに乗り遅れてしまい、(バウチャーを指差して)このデザートサファリのオフィスに緊急で電話をしたいのですが、こちらの電話を借りる事はできないでしょうか?」
上「(少し困った顔をしながらも…)………。うーん…。ここにコンタクトを取ればいいのかな?」
パ「はい!よろしくお願いします!」

すると…。
なんと!かけてくれた☆
上司が何やらいろいろ話しているが何を話しているかはわからない(笑)

すると…。
上「貴方が現れなかったから無断キャンセルかと思ってもう出てしまったみたいだ。」
パ「やっぱりそうですよね…わかりました。ありがとうございました!」←この時まだ電話は繫がってる。

しかし上司は私に「チョット待って!」と言う素振りをしてなにやら話している。
耳を澄まして聞いていたらどうやらドライバーの携帯電話の番号を聞いてくれてる模様。

パ「これはもしかして…」←心の声(笑)
上「ドライバーの電話番号に今からかけるから乗れるかもよ!」
パ「ホントですか?ありがとうございます!」

しかし上司は何やら手間取ってる様子…。
意思疎通があまりできていないのか上司は困り顔。
そこで上司…。

なんとその上司!
その辺に歩いてる白装束のアラブのおじさん(多分お金持ち)をつかまえて…

上「チョット電話変わってくれませんか?」
白「え?私?まあいいけど…」←そんな感じだった(笑)
すると…。

話はスムーズに繋がり、白装束のおじさんが上司に伝え、上司は私に…。

「ドライバーがアラブ語話すんだけど、私はよくわからなくてあの人(白装束のおじさん)に代わって貰ったら上手く行った!今から待ち合わせ場所に戻るから10分で来い!だそうだ。グッドラック!」

もう私パピオは涙が出るくらい嬉しくて、その上司と白装束のおじさんにお礼を言い、奥さんの元へダッシュ!

奥さんに「なんとかなった!その代わり…暑いところをダッシュする事になるから、そこはガマンしてね。とりあえず僕の方が早いから先に行くけど、できる限りでいいから後追ってきてね」といい、灼熱のアブダビをダッシュ!(笑)

もぉ〜ね…。
砂漠で干からびるってのがなんとなくわかりましたよ…(苦笑)

走ると息切れするでしょ?
熱波が喉に直撃して3分走ると喉がカラカラ…(笑)
奥さんはもっと大変だっただろうな…。

なんとかドライバーと合流する事ができ、汗だくで干からび気味の私達が車に乗り込むと、ドライバーは「これでも飲みなよ」と冷えたミネラルウォーターを渡してくれました。

もぉ〜ね…。
なんだか皆んなに助けられて本当に人の優しさがお水と共に身に沁みてわかりましたよ☆

上司と白装束のおじさんとドライバーさん☆そして暑い中頑張って走った奥さん☆
みんな本当にありがとう〜!

やはり「諦めたらそこで終わり」なのです。
少しでも可能性があるなら諦めない事も大切なんですな。
本当に人に恵まれたな〜と思った出来事でした☆

その後は予定通りデザートサファリへ☆
ドライバーは砂漠の入り口で車を降り、タイヤの空気を抜きに出る。←公道を走る空気圧だと砂漠では埋まってしまうのです。

車はアラブでは大人気のLEXUSのクロスカントリーモデル。
砂漠は思ってたよりも高低差があり、そこを割とエンジン更かしながら爆走!

それはもうある意味ジェットコースター(笑)
急な斜面も横転するんじゃないかと思う程の角度で爆走…。

はじめの15分は楽しかったのだけど…意外と長く走ってくれるもので…最後はけっこうキモチ悪くなったりして…(笑)

途中、休憩所に立ち寄り「サンドボード」にトライ。
板を持って自力で坂を登るのだけど…。

あれは雪より疲れるわ…(汗)
2回ほど砂の丘を登ったら喉はカラカラだわ、汗はダラダラだわ、足はフラフラだわで3回目は滑れなかった(笑)

そして人生初の「ラクダ乗り」。
乗せて貰ったラクダがけっこうボロボロなラクダでなんだか見ていて可哀想になってしまった…。

老体に鞭打って働かされてる感じ?
そしてラクダのこぶの間に乗るわけなんだけど、意外とコブが柔らかい事にビックリ(汗)
ラクダさん乗せてくれてありがとう!

そしてまた車に乗り込み軽く砂漠を流してから空港まで送り届けてくれました。

いや〜…。
皆さんの協力があってこそのデザートサファリ体験でございましたよ…ホントに…。

こんなマヌケな私を助けてくれた人達にはホントに感謝しかありません。

しかしこれも旅の良い思い出になり、アブダビ空港に行く度に、助けて貰った事、灼熱の中を走った事…いろいろ思い出すのだと思います。

海外で困った時は素直に困ってると言いましょう。
きっと誰かが手を差し伸べてくれます。
そして私パピオも困ってる外国人がいたら助けになろう!とあらためて思うのでした☆

パピオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です